鈴木チェロメソッドVol.1『きらきらぼし』の練習ポイント【初心者向け】

チェロ

こんにちは!
今回は、鈴木チェロメソッドVol.1から「きらきらぼし」の練習ポイントをお伝えします。

チェロを始めて2年半の私が、
初心者のころにつまずいたこと、工夫したことをもとに、
これから練習する方に向けてアドバイスをまとめました。

この記事では、
・きらきらぼしの練習で意識したいポイント
・初心者が特につまずきやすいところ
・上達につながる練習方法
について、わかりやすく紹介しています!

「きらきらぼし」はチェロで弾く最初の曲になることが多いですが、
ここでしっかり基本を身につけると、
この先の練習がずっとスムーズになります。
ぜひ一緒に、最初の一歩を大切に進めていきましょう!

それでは、さっそく始めましょう!


鈴木チェロメソッドってどんな教本?

この記事を読んでくださっている方の多くは、
チェロを始めたばかりの初心者さんだと思うので、
最初に「鈴木チェロメソッド」について簡単にご紹介しておきます!

スズキ・メソード 鈴木鎮一チェロ指導曲集 1 CD付 全音楽譜出版社

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感想(1件)

鈴木チェロメソッド(正式名称:鈴木鎮一チェロ指導曲集)は、ヴァイオリニストであり教育家でもある鈴木鎮一先生が考案した、チェロ学習者向けの教本シリーズです。

特徴はこんな感じ!

  • 全8巻構成
    初心者が楽器の持ち方から親指ポジション(高音域の演奏)まで、段階的に学べるようになっています。
  • 段階ごとにしっかりステップアップ
    1巻では1・2ポジションを中心に、徐々に3ポジションや親指ポジションへ進んでいきます。
  • 参考音源付きで耳も育てる
    模範演奏を繰り返し聴いて、音感を育てながら上達する仕組みになっています。
  • 子どもから大人までOK
    子どもの早期教育に向いていますが、大人の初心者にもとても効果的です。
  • モチベーションが続く構成
    それぞれの巻に「白鳥」など有名な曲が登場するので、楽しみながら学べます!

それぞれの巻に「白鳥」など有名な曲が登場するので、楽しみながら学べます!

鈴木メソードでは、
「言葉を覚えるのと同じように、音楽も自然に身につけられる」
という”母語教育法”が基本の考え方になっています。
いい音楽をたくさん聴きながら、耳で覚えていくことを大切にしているんです。


私が実際に使ってみた感想

私自身、鈴木チェロメソッドで練習を続けていますが……

  • 練習すれば確実に前に進めるので、モチベーションの管理がすごくラク!
  • もちろんつまずく曲もあるけど、それも含めて楽しい!
  • 有名な曲が多いので、取り組みやすい!

こんな風に、すごくいいペースで続けることができています。
チェロを楽しく長く続けたい人には、ぴったりの教本だと思います!


きらきらぼしはどんな曲?

「きらきらぼし」は、
チェロを始めたばかりの人が最初に取り組むことが多い曲です。
何ならどの楽器もこの曲から始めるくらいメジャーな曲です。
メロディーはとてもシンプルですが、
弓をコントロールしたり、指を正しく押さえたりと、
実はチェロを弾くために大切な基本がぎゅっと詰まっています!

私自身、最初にこの曲に取り組んだとき、
「え、こんなに音を出すの難しいの!?」とびっくりしました。
特に、弓をまっすぐ動かすだけでもバランスを取るのが大変で、音がプルプル震えたり、変な音になったりしてかなり戸惑いました。

でも、焦らずに「まずは一つの音をゆっくりきれいに鳴らす」という練習から始めたことで、少しずつ弓の動きも安定してきました。

きらきらぼしは「弓の動かし方」や「運指の感覚」を体で覚えるためにぴったりの曲です。
ぜひ、楽しく練習していきましょう!


きらきらぼしの運指ポイントと注意したいこと

きらきらぼしでは、基本的な運指(指の押さえ方)を学びながら、
しっかりとした音を出す練習をしていきます。

最初に私がつまずいたのは、
「音程を正しく取ること」でした。
特にD線のファ(Fの音)は、
指と指の間隔を思った以上にしっかり開けないと正しい音が出ません。
私は最初、指の間隔が狭すぎて、
ファの音が低くなってしまうことがよくありました。

さらに、薬指(3の指)で弦を押さえるのも意外と難しかったです。
押さえる力が足りないと、
音がかすれてしまったり、ビリビリした音になったりしました。

また、移弦もなかなか苦戦しました。
特にD線からA線へ移るときに、
D線に少し弓が触れてしまい、
2本の弦の音が一緒に鳴ってしまうことがありました。

これらは、少しずつコツを掴んでいけば必ず良くなるので、
最初はあまり気にしすぎず練習を重ねることが大事だと思います!


D線ファ(薬指)を押さえるコツ

「きらきらぼし」では、
D線のファ(Fの音)を薬指(3の指)で押さえる場面が出てきます。
ここが最初の大きな壁になる人も多いです。

私も最初の頃、正しい音程でファを押さえるのがとても難しかったです。

理由は、
中指(2の指)と薬指(3の指)の間隔をしっかり開ける必要があるからです。
思った以上に指を広げないと、正しい位置に指が届かず、音程が低くなってしまいます。

普段からできる指の練習

チェロを持っていない時間にもできる簡単な練習として、私はこんなことをしていました。

  • 手のひらを開いて、4本の指(人差し指〜小指)で弦を押さえる形を意識
  • 特に中指と薬指の間を広げる動作を、何度も癖のようにやる

これを普段から意識していると、
チェロを構えたときにも自然に指が開けるようになり、
正しい音程を取りやすくなった気がします!

最初はぎこちないですが、少しずつ慣れていくので焦らず続けるのが大切です。

ビリビリ音への対策:「腕の重み」で押さえる

もう一つ、薬指で弦を押さえたときに
「ビリビリ」とした濁った音が出てしまうことがありました。

これは、指先だけで押さえ込もうとすると起きやすいみたいです。
(私も最初は力づくで押さえていました)

先生からアドバイスされたのは、
「指の力ではなく、腕の重みを使って押さえるイメージを持とう」
ということでした。

具体的には、

  • 左手の親指はネックに“そっと触れているだけ”にする
  • 弦を押さえるときは、腕の重みを弦に乗せるイメージを持つ
  • 手で音を取りに行くのではなく肩から動かして取りに行くイメージを持つ
  • 肘で弦を押さえにいく

これを意識すると、
指の力だけに頼らず、自然にしっかりした音が出るようになりました。

最初は感覚が掴みづらいかもしれませんが、
「親指でガチガチに支えない」「肘から押さえにいく」
この2つを意識するだけでもかなり変わるので、ぜひ試してみてください!


移弦をきれいにするためのコツ

「きらきらぼし」は、D線とA線を行き来する場面が何度も出てきます。
この移弦(弦を移りながら弾く動作)は、
チェロを始めたばかりの人にとって大きな壁のひとつです。

実は、私自身も今でも課題だと感じています。

移弦をきれいにするためには、結局基礎練習の積み重ねが一番大事なのですが、
特に社会人になってからチェロを始めた人は、
限られた時間の中で効率よく練習したいですよね。

そこで、私が実際にやって効果を感じた方法を紹介します。

私がやっていた「一音一音止まる練習」

やり方はとてもシンプルです。

  • メトロノームを使っても使わなくてもOK
  • 曲の中で、一つの音を弾いたら必ず一度止まる
  • 次の音を出す前に「準備」ができてから弾く

ポイントは、準備が完了してから次に進むということ。
移弦が必要なときは、弓を次の弦にセットしてから、次の音を出すイメージです。

この方法の良いところは、

  • 実際の曲を使いながら基礎練習ができる
  • 音をきれいに出すことに集中できる
  • 運指を慣れていない時にもできる
  • 運指を覚えることができる

ただし、地味で退屈に感じるかもしれません。
それでも、続けることで確実に移弦が安定していきます!

大切なのは「ゆっくりやること」

最初はとにかく遅いテンポで練習するのがコツです。

例えば、目標テンポが四分音符=80の曲なら、
最初は40〜50くらいのテンポで始めましょう。

このくらいの速さで

  • 移弦の準備
  • 指の移動
  • 弓の向きを変える動き

がきれいにできない場合、テンポを速くしても絶対に崩れてしまいます。

なので、焦らず「準備に十分な時間をとる」ことがとても大事です。

イメージとしては、
休符を間に入れて、その間にすべての準備を完了するという感じ。

プロの演奏を聴くと移弦が一瞬に見えますが、
実はその「準備の早さ」が桁違いに早いんです!

「準備」とは何をするのか?

ここでいう準備とは、

  • 指は次に押さえる位置にもう移動している
  • 弓は次に動かす方向に肘から動き出す準備をしている
  • 移弦も次の弦にすでに移っている

この3つが、音を出す前にできていることを指します。

どれか一つでも遅れると、

  • 不要な弦の音が混じる(D線とA線両方鳴ってしまう)
  • 音が汚くなる

という問題が起きやすくなります。


変奏曲にもぜひ取り組んでみよう

「きらきらぼし」には、メロディだけでなく、
**変奏曲(ヴァリエーション)**もいくつか載っています。

この変奏曲は、単なるおまけではなく、
リズム感を育てたり、弓の使い方を練習するためにとても大切なものです。

私自身、最初のころは

  • リズム通りに弾けない
  • 弓の返しがバタバタしてしまう
  • 細かい弓使いが難しい などの課題をたくさん感じました。

でも、変奏曲を通してリズムパターンに慣れたり、
弓の細かい動きを意識して練習することで、少しずつ上達していきました。

特に最初は

  • 一音ずつはっきり弓を区切る
  • 弓を使いすぎないようにする

焦らず、ゆっくりなテンポから始めて、
リズムと弓のコントロールを楽しみながら練習してみてください!


まとめ

今回は鈴木チェロメソッドVol.1「きらきらぼし」の練習ポイントについてお伝えしました!

きらきらぼしは、チェロを始めて最初に弾く曲になる人も多いと思います。
ここでしっかりと

  • 正しい音程を取る感覚
  • 弦を押さえるコツ(特に薬指!)
  • 移弦のための「準備」をする意識

これらを身につけることで、この先の曲にもスムーズに進んでいけるはずです。

また、変奏曲にもぜひ取り組んでみてください。
音の長さを意識しながらリズム感を養い、
弓の使い方も自然にレベルアップしていけます!

最初は大変に感じることもあるかもしれませんが、
焦らず、ゆっくり、丁寧に練習していくことが上達への近道です。

少しでもこの記事が、チェロを始めたばかりの皆さんの助けになればうれしいです!

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